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メインクーンの、あの堂々とした感じ。 大きな耳の房毛と、 ふさふさの尻尾。 写真を見ているだけで「いつかこの子と暮らしたい」と思わされます。
ただ、 迎えたあとの話で出てくるのは、 かわいさよりも 「大きさの計算が足りなかった」 という後悔のほうだったりします。 知り合いの家では、 トイレからお尻がはみ出したまま用を足すので、 結局60cmの猫トイレを2台買い直していました。
この記事では、 メインクーンで後悔しやすい5つのポイントを、 体重7kgを前提にした数字 で整理しました。 迎えるかどうかを決める材料になればうれしいです。
どれも「知らなかった」で困るタイプの話なので、 順番に見ていきますね。
> このセクションで分かること:メインクーンの体重・成長速度・大きさの上限

一般的な成猫が4kgくらいなので、 オスだと ざっくり倍 。 抱き上げた瞬間に「重っ」と声が出る重さです。
賃貸にお住まいなら、 部屋の広さより先に 契約書 を見ておいてください。 ペット可でも「体重◯kgまで」と書かれている物件はけっこうあって、 8kgの猫だと引っかかることがあります。
ここで大事なのが、 メインクーンの7kgは肥満ではない ということ。 ネットの体重表を見て「うちの子太りすぎかも」と焦る方がいるんですが、 猫種が違えば基準も違います。
太っているかどうかは体重の数字ではなく、 肋骨の触り心地とくびれで見ます。 やり方は 猫の適正体重|肥満チェックと「1歳のときの体重」 にまとめました。
普通の猫は生後10〜12か月くらいで体の成長がほぼ止まります。 でもメインクーンは 2〜3年 かけて、 ゆっくり大きくなり続けます。
つまり、 1歳の時点で用品をそろえ直したのに、 2歳でまた買い替え という事態が起きます。 これ、 けっこう盲点なんですよね。
ちなみに、 「世界一長い飼い猫」としてギネス世界記録に認定されているのも、 メインクーンです。 イタリアに住むバリベルという子で、 鼻先から尻尾の先まで 120cm (2018年5月22日に計測・認定)。
さすがにこれは極端な例ですが、 「全長1mを超えることがある猫」だと思っておくと、 部屋の準備がしやすくなります。
> このセクションで分かること:暮らしはじめてすぐにぶつかる3つの現実

いちばん最初にぶつかるのがこれです。

トイレ
猫のトイレは 体長の1.5倍 の長さが目安。 メインクーンの体長は50〜60cmあるので、 75〜90cm ほしいところです。 ホームセンターの棚に並んでいる猫トイレは40〜50cmのものが中心なので、 そのままだとはみ出します。 大型猫向けの60cm級もありますが、 置いている店は限られます。
犬用のトレーや、 衣装ケースを加工して使っているお宅もあります。
キャリーバッグ
一般的な猫用キャリーは高さ30cm前後。 メインクーンだと 座った状態で40cmを超える ことがあるので、 入れても首をすくめた姿勢になってしまいます。
キャリーの高さの決め方は 猫の体高|平均は何cm?肩までの測り方と目安 に書きました。 中型犬用を選ぶ、というのが現実的な解だったりします。
爪とぎ
後ろ足で立ち上がると、 前足の先が80cm以上に届きます。 縦型の爪とぎは 高さ70cm以上 ないと物足りません。 体重もあるので、 軽い段ボール製だと倒れます。
ここ、 ちゃんと計算すると納得できるので、 式を出しておきますね。
猫が1日に必要とするカロリーは、 体重の0.75乗 × 70 × 1.2 でざっくり出せます。
| 体重 | 1日に必要なカロリー | ドライフードの量 |
|---|---|---|
| 4kg(一般的な猫) | 約240kcal | 約60g |
| 7kg(メインクーンのオス) | 約360kcal | 約90g |
※ドライフードを400kcal/100gとして計算
※1.2は 避妊去勢済みの成猫 の係数です。 成長期の子猫はこれより多く必要になります
1日30gの差。 月にすると 約0.9kg 多く必要になります。 2kgで4,000〜5,000円のフードなら、 月あたり1,800〜2,200円ほど上乗せ という計算です。
あと、 意外と見落とされがちなのが 医療費も体重で決まる こと。 麻酔も薬も体重換算なので、 手術や入院になったときの金額が、 小柄な猫より素直に上がります。
ここまでをざっくり足すと、 月の固定費はこのくらいです。
| 項目 | 月あたり |
|---|---|
| フード | 5,000〜7,000円 |
| トイレ砂(量も増えます) | 1,500〜2,500円 |
| ペット保険 | 2,000〜4,000円 |
| 合計 | 8,500〜13,500円 |
ペット保険は、 後で出てくる心臓病のことを考えると 迎えたその月に入っておく のが安心です。 病気が見つかってからだと、 その病気は補償の対象外になります。
これに、 子猫の価格(20万〜40万円台)と、 大きめの用品一式で10万円前後が初期費用として乗ってきます。
メインクーンは ダブルコートの長毛種 。 換毛期の抜け毛は、 想像の何倍かは覚悟しておいたほうがいいです。 ほんとに。
しかも体が大きいぶん、 単純に毛の総量が多い。 うちにも長毛の子がいますが、 短毛の子と比べてブラッシングにかかる時間が段違いです。
具体的なケアの手順は 長毛種の換毛期|猫種別の抜け毛対策と毛玉の防ぎ方 にまとめてあるので、 あわせてどうぞ。
> このセクションで分かること:遺伝性の心臓病と、迎える前に確認すべきこと
メインクーンで一番知っておいてほしいのが、 肥大型心筋症(HCM) です。 心臓の筋肉が厚くなって、 血液をうまく送り出せなくなる病気。
やっかいなのは、 初期に症状がほとんど出ない こと。 元気に見えていた子が突然、 というケースがあります。
メインクーンでは MYBPC3という遺伝子の「A31P」と呼ばれる変異 が発症リスクと関連することが分かっていて、 口の中を綿棒でこするだけの遺伝子検査で調べられます。 費用は1〜3万円ほど。
ブリーダーさんに聞くときは「A31Pの検査はされていますか」と言えば、 ちゃんと伝わります。

検査の結果はこう出ます。
| 結果票の表記 | 別の書き方 | 意味 |
|---|---|---|
| G/G | N/N・正常 | 変異なし |
| G/C | N/A31P・ヘテロ | 変異が片方だけ |
| C/C | A31P/A31P・ホモ | 変異が両方 |
検査会社によって書式が違うので、 手元の紙がどの表記かを見比べてみてください。
ただし、 ここが大事なところで。 変異があっても発症しない子はいますし、 変異がなくても発症することがあります。 検査結果は「確定」ではなく「リスクの目安」です。
なので、 迎える前にやることは2つ。
「検査してますか?」と聞いたときの反応が濁るようなら、 そのブリーダーさんは見送ったほうが安心です。
ほかにも、 大型猫種なので 股関節形成不全 や、 脊髄性筋萎縮症(SMA) といった遺伝性疾患が知られています。 気になる歩き方の変化があったら、 早めに動物病院で相談してあげてください。
メインクーンの平均寿命は 12〜15年 とされています。
ペットフード協会の2023年調査では、 日本の猫全体の平均が約15.7年。 ただしこれは 外に出る猫も含めた全体の数字 で、 品種ごとの寿命とは調べている対象が違います。 完全室内飼いの子だけで見れば、 この数字はもう少し上がります。
そのうえで比べても、 メインクーンは やや短め 。 大型の動物ほど寿命が短い傾向は、 猫の中でも当てはまります。
これは迎えるのをやめる理由にはならないと思っています。 ただ、 「20年一緒にいられる」と思って迎えると、 そこにギャップが生まれるのも事実です。
猫の寿命を左右する要素は 猫の平均寿命|長生きする子の共通点 でまとめているので、 気になる方はどうぞ。
> このセクションで分かること:お迎え前にクリアしておきたい7項目

ここまで読んで「思ったより現実的だな」と感じた方は、 たぶん大丈夫です。 準備さえしておけば、 メインクーンは本当に穏やかで、 人のそばにいたがる素敵な猫ですよ。
> このセクションで分かること:メインクーンについての素朴な疑問
お世話の内容そのものは他の猫種と変わらないので、 飼えます。 ただ、 用品のサイズ選びとブラッシングの手間が増えるぶん、 「猫を初めて飼う+一人暮らしで留守が長い」の組み合わせだと少しハードルが高めかもしれません。
20万〜40万円台が中心で、 血統や毛色で幅が出ます。 値段そのものより、 両親の遺伝子検査をしているかどうかで選んだほうが、 後悔が少ないです。
飼えます。 ただ床の面積より 縦の空間 が要ります。 体重があるぶんキャットタワーは太い支柱の安定したものを選んであげてください。
どちらも長毛の大型寄りですが、 ラグドールのほうがやや軽く、 おっとりした子が多いです。 ラグドールについては ラグドールの飼い方|後悔する前に知りたい5つの注意点 にまとめています。
メインクーンは水を怖がりにくい、 という話はよく聞きます。 蛇口の水を前足でつつく動画も出回っていますよね。 ただ個体差がかなり大きいので、 「うちの子も好きなはず」と決めつけて洗面所に連れて行くのはやめてあげてください。
大きさの計算さえ先に済ませておけば、 あとは「思っていたより重い猫」と暮らすだけです。
気になる歩き方や呼吸の変化が続くようでしたら、 必ずかかりつけの動物病院に相談してくださいね。 素人判断は禁物です。
猫を迎える前の心がまえは、 環境省「動物の愛護及び管理に関する法律」 のページにもまとまっています。
※本記事に掲載している画像の一部は、Google Geminiで生成した画像をそのまま使用、または編集・加工して使用しています。生成された内容は目視で確認し、整合性に問題がないことを確認したうえで掲載しています。
猫と犬と暮らす毎日に、
ちいさな発見を。
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