


本記事にはプロモーションが含まれます。
まんまるの顔に、 むっちりした体。 ぬいぐるみみたいな見た目で、 「抱きしめたい猫」の代表みたいな存在ですよね。
ところが、 ブリティッシュショートヘアは 抱っこが苦手な子が多い猫種 です。 見た目と中身のギャップが、 いちばんの後悔ポイントになりやすいところ。
この記事では、 ブリショー(と略されることが多いです)で後悔しやすい5つのポイントを、 迎える前に確認できる形でまとめました。
最後のひとつは、 後悔というより「知っておくと安心」な話です。 日常で困ることはありません。 ただ、 いざというときに話が早くなります。
> このセクションで分かること:ブリショーとの距離感のつかみ方

誤解されやすいんですが、 ブリショーは人が嫌いなわけではありません。 同じ部屋にいたい、 呼べば来る、 近くで寝る。 そういう愛情表現はしっかりあります。
苦手なのは、 体を持ち上げられることと、 長く拘束されること。 抱っこはその両方なので、 嫌がる傾向があるんです。
もちろん個体差はあって、 抱っこが平気な子もいます。 子猫のころから少しずつ慣らしていくと、 短い時間なら受け入れてくれるようになる子もいます。 ただ「ぬいぐるみのように抱ける」前提で迎えないほうが安全、 というのがこの記事の立場です。
| 喜ぶこと | 苦手なこと |
|---|---|
| 隣に座って、 そっと撫でる | 持ち上げる |
| 名前を呼んで話しかける | 膝に無理に乗せる |
| 同じ部屋でそれぞれ過ごす | 長時間なで続ける |
「ぬいぐるみみたいだから抱きしめたい」 と思って迎えると、 ここでけっこうがっかりします。 逆に「隣にいてくれる猫」 だと思って迎えると、 ちょうどいい距離の相手になってくれます。
うちの子にも抱っこを全力で拒否するタイプがいますが、 そのぶん、 寝るときは必ず足元に来ます。 触られたい距離と、 触られたくない距離がはっきりしているだけなんですよね。
抱っこが苦手なぶん、 困るのが 通院と爪切り 。 子猫のうちから少しずつ触られることに慣らしておくと、 大人になってからがかなりラクです。
キャリーに入れる練習も、 病院に行く日だけではなく、 普段から部屋に置いておいて 「キャリー=怖い場所」にしない のがコツです。
> このセクションで分かること:体重管理とブラッシングが必要な理由

ブリショーは、 落ち着いていてあまり走り回らない猫種です。 それでいて食欲はしっかりある。 この組み合わせで、 気づくと太っています 。
体重はオスで4〜8kg前後、 メスはそれより小ぶりと、 資料によってかなり幅があります。 もともとがっしりした体格なので、 見た目で太っているか判断しにくい のもやっかいなところです。
太っているかどうかの見きわめ方は 猫の適正体重|肥満チェックと「1歳のときの体重」 に、 家での正確な測り方は 猫の体重の測り方|抱っこ法の誤差と3つのやり方 にまとめました。 抱っこが苦手なブリショーは、 抱っこして引き算する方法がそもそも使えないことが多いので、 キャリーごと測るほうが向いています。
ブリショーは成長がゆっくりで、 成猫の体になるまでに3〜4年かかることがあります。
適正体重の記事 では「1歳のときの体重」を基準にする方法を紹介していますが、 成長の遅いブリショーはこの基準がずれやすい猫種です。 なので、 体重の数字より、 肋骨の触り心地とくびれを優先 して見てあげてください。
「まだ成長中だから」 で増えるのを見過ごすのがいちばん危ないので、 肋骨が触りにくくなってきたら、 成長途中でもかかりつけで相談してみてください。
「短毛だからお手入れはラク」 …これ、 けっこうな勘違いだったりします。
ブリショーの毛は、 短いけれどとにかく密度が高い。 触ると、 もふっと押し返してくるあの感触です。 そのぶん、 換毛期にはびっくりするくらい抜けます。
道具の選び方は 猫の換毛期グッズ|試して良かったブラッシング道具5選 にまとめています。
> このセクションで分かること:迎える前に確認したい腎臓の病気の検査

多発性嚢胞腎(PKD) は、 腎臓の中に液体のたまった小さな袋(嚢胞)がいくつもできて、 年齢とともに腎臓の働きが落ちていく病気です。
ペルシャ猫によく見られる病気で、 ブリショーは歴史的にペルシャの血が入っているため、 同じ遺伝子の変異を持つことがあります。 嚢胞は1歳になる前から現れることが多い一方で、 腎不全になるのはずっと先、 中高齢になってからのことが多いとされています。 若いうちは何の症状もないまま過ごす子がほとんどです。
ここが大事なところなんですが、 PKD は 顕性遺伝(優性遺伝) です。 「優性」 は優れているという意味ではなく、 「表に出やすい」 という意味です。
ノルウェージャンフォレストキャットの記事 で書いた糖原病IV型は潜性遺伝(劣性遺伝)で、 原因の遺伝子を1つだけ持つ「保因者」は発症しません。 PKD はそうではありません。 原因の遺伝子を1つ持っているだけで発症します 。
| 親の組み合わせ | 発症する子 |
|---|---|
| 陰性 × 陰性 | 生まれません |
| 陰性 × 陽性 | 約50% |
陽性どうしの組み合わせは、 まともなブリーダーさんならまず避けます。
つまり、 両親がどちらも陰性であること を確認する必要があります。 片方だけでは足りません。
> 「両親の PKD(多発性嚢胞腎)の遺伝子検査 の結果を見せてもらえますか」
検査は猫の口の中を綿棒でこすって送るだけで、 子猫本人も受けられます。 カリフォルニア大学デービス校の獣医遺伝学研究所でも、 ブリティッシュショートヘアは検査対象の猫種として挙げられています(Veterinary Genetics Laboratory(PKD1))。
ペットショップで出会った場合は、 血統書に載っている繁殖者に問い合わせてもらえないか聞いてみてください。 確認できないまま迎えたなら、 その子自身の検査を受ける こともできます。 検査の手配は、 かかりつけの動物病院に相談すれば教えてもらえます。 陽性だと分かれば、 腎臓の数値を若いうちから定期的に見てもらえます。
ひとつ補足すると、 遺伝子検査で分かるのは、 よく知られた変異1つだけです。 陰性でもリスクがゼロになるわけではないので、 健康診断のときに腎臓のエコー検査もお願いしておくと、 より安心です。
あわせて、 心臓の壁が厚くなる 肥大型心筋症(HCM) にも注意が要る猫種です。
メインクーンには発症リスクに関わる遺伝子の検査がありますが、 ブリショーにはそうした検査がまだありません。 なので確認のしかたが少し違って、 ブリーダーさんにはこう聞いてみてください。
> 「両親は、 心臓の超音波検査(心エコー)を受けていますか」
迎えたあとも、 健康診断のときに心エコーをお願いしておくと安心です。 心臓の病気は外から見えにくく、 呼吸数の変化で気づくこともあります。 数え方は 猫の呼吸数の数え方 にまとめました。
> このセクションで分かること:いざというときに知っておきたい血液型のこと

猫の血液型は、 主に A型・B型・AB型 の3つ。 ほとんどの猫はA型で、 B型は少数派です。
ところがブリショーは、 B型の割合がかなり高い猫種 です。
| 猫種 | B型の割合 |
|---|---|
| ブリティッシュショートヘア | 約36% |
| ペルシャ | 約14% |
| メインクーン | 約3% |
| アメリカンショートヘア | ほぼいない(0%) |
※海外の調査をまとめた獣医学の総説論文(Silvestre-Ferreira ほか、2010)の猫種別の数字です。 調べた国や時期によって数字には幅があるので、 「ブリショーはB型がかなり多い」 くらいに受け取ってください
B型の猫は、 A型の血に強く反応する抗体を、 輸血を受けたことがなくても もともと持っています 。 そのため、 もし輸血が必要になったときにA型の血を入れると、 命に関わる反応が起きることがあります。
国際猫医療(International Cat Care) も、 B型が多い猫種としてブリティッシュショートヘアを挙げています。
安心してほしいのは、 輸血の前に血液型を調べるのは、 動物病院の標準的な手順 だということ。 飼い主さんが知らなかったせいで事故になる、 という話ではありません。 気になるなら、 かかりつけの先生に「輸血の前には血液型を調べてもらえますか」と一度聞いておくと安心です。
そのうえで、 健康診断のついでに一度調べておく と、 いざというときに話が一段早くなります。 検査は採血でできて、 精度の高い検査です。
あと、 もし将来この子に子猫を産ませることを考えているなら、 血液型の組み合わせはとても大事になります。 その場合は、 事前に先生と相談しておいてください。
> このセクションで分かること:お迎え前にクリアしておきたい6項目

ここまで読んで「それでも迎えたい」と思えた方は、 きっと相性がいいです。 本を読んでいると、 いつのまにか同じソファの反対側で寝ている。 呼ぶと、 のそっと起きて来る。 ブリショーとの暮らしは、 たぶんそういう毎日です。
> このセクションで分かること:ブリショーについての素朴な疑問
比較的得意なほうです。 独立心があり、 ひとりの時間を苦にしない子が多い猫種です。 ただ、 それは「さみしくない」ではなく「平気なふりが上手」なこともあるので、 帰宅後の時間はちゃんと一緒に過ごしてあげてください。
顔の丸さや体型は似ていますが、 ブリショーは耳が立っていて、 軟骨の病気のリスクが折れ耳の猫ほど高くありません。 スコティッシュフォールドとの違いは マンチカン vs スコティッシュフォールド|どっちが飼いやすい? もあわせてどうぞ。
いちばん有名なのはブルーですが、 クリーム・シルバー・ブラック・ホワイト・タビーなど、 実はかなり種類があります。
穏やかで怒りにくい子が多いので、 基本的には向いています。 ただ、 抱っこが苦手な子が多いので、 追いかけて抱き上げない というルールだけは子どもと決めておいてあげてください。
20万〜40万円台が中心です。 両親の遺伝子検査をしているブリーダーさんは、 その費用が価格に乗ってきます。
見た目のイメージとのギャップさえ埋めておけば、 ブリショーはとても暮らしやすい猫です。
気になる症状や体重の変化が続くようでしたら、 必ずかかりつけの動物病院に相談してくださいね。 素人判断は禁物です。
※本記事に掲載している画像の一部は、Google Geminiで生成した画像をそのまま使用、または編集・加工して使用しています。生成された内容は目視で確認し、整合性に問題がないことを確認したうえで掲載しています。
猫と犬と暮らす毎日に、
ちいさな発見を。
コメント